#Book [[📒入門 考える技術・書く技術]] ## 3章 ピラミッドを作る ### [[🗃️帰納法]]でロジックを展開する - [[🗃️帰納法]] -> 複数の特定事象(前提)から要約(結論)を導くロジック - 複数の前提から、1つの結論を推測する - Aの馬には1つの心臓がある、Bの馬には1つの心臓がある、Cの馬には1つの心臓がある - -> すべての馬には1つの心臓がある - [[🗃️帰納法]]は「つなぎ言葉」でチェックする - ステップ1: つなぎ言葉をメッセージ文の冒頭に入れてみる - なぜならば、たとえば、具体的には - ステップ2: 声に出して読み上げ、上下の辻褄を確認する - ステップ3: 下部メッセージ群のつなぎ言葉を見比べる - つなぎ言葉が全て同じものであれば、問題ない - 1つでも違うものが混ざっている、違和感がある場合はグループ化に問題がある - 結論を先に述べる - 私の考えは、・・・です。理由はnつあります ### [[🗃️演繹法]]でロジックを展開する - [[🗃️演繹法]] -> 絶対的に正しいことや、一般的に正しいと判断されること(前提)から妥当と思われる結論を導くもの - [[🗃️帰納法]]は結論が推測であり、前提が結論の正しさを支持するという論法 - [[🗃️演繹法]]は、すべての前提が正しければ、結論も絶対的に正しくなる(推測ではない) - 例) 馬は哺乳類である -> すべての哺乳類には1つの心臓がある -> すべての馬には1つの心臓がある - ビジネスで、[[🗃️演繹法]]が使われるのは、「過去や現在の事実」に正しい法則や妥当な過程を適用して、未来を予測する場合 - 例) x事業は売上100億円が損益分岐点となる -> x事業は来期の売上が95億円止まりと見られる -> 故にx事業は来季は大幅な赤字になるだろう - [[🗃️演繹法]]は、前提の後に本当に正しいと言えるのかと問いを投げかけてみる ### ピラミッド作成のコツ - コツ1: 1つの考えを短く明快に - 主メッセージとキーライン(主メッセージを直接支持するメッセージ)を早めに決める - 大枠から詳細へがピラミッド作りの基本 - ピラミッド内で文書を書こうとしてはいけない - コツ2: 縦と横の2次元を意識する - 縦の関係: 理論の帰結。上が結論で下が根拠 - 横の関係: 結論を導く、論理づけ - ![[20240615_縦と横のつながり.png]] - 1対1の関係に注意 - ピラミッドを作る場合は、下部は必ず複数のメッセージとなる - 1対1のぶら下がり型ピラミッドになっていると気は、何かがおかしい証拠 - [[🗃️帰納法]]は1対1はあり得ない。[[🗃️演繹法]]は三段論法以上を原則にする。 - 同じメッセージの繰り返しに注意 - 表現は違うように見えて、ロジック的には同じことを言っているに過ぎないケース - ピラミッド内ではわかりきったことを書かない ![[20240615_トップダウン型ピラミッド作り.png]]