#Book
## 感想
- [[🗃️大規模スクラム]]の話が出てくる。今回は[[🗃️Scrum@Scale]]がメインなのでそこだけメモしておいた。
- 前提としては、[[🗃️大規模スクラム]]を導入する前に、1チームでなんとかならんのかを考えることが大切
## 1章
### [[🗃️スクラム]]をスケールするとはどういうことか
#### 1つのスクラムチームから増やしていく場合
> 1つの[[🗃️スクラムチーム]]の人数を増やして、たとえば1チーム10人とか15人で形成されるような形になるとします。そうすると[[🗃️ブルックスの法則]]によって[[🗃️コミュニケーション]]にかかるコストは増大します。特にスクラムチームはメンバー間のコミュニケーションを緊密にやりとりしながら、チームによる自己管理を促進するための活動をしています。そこにたくさんの人数を押し込めるとその活動は阻害されてしまいます。 ^ref-16212
##### [[🗃️スクラム]]をスケールしない方法を考える
> [[🗃️スクラムチーム]]の適切なサイズは、開発者が4〜5人ほどです。そうするとチームが2つあれば、チームの健全な状態を維持したまま全体の人数は8〜10人にできるのではないか、と考えたくなります。しかしいくらチームが分かれていても、人数が増えることでコミュニケーション量が大きくなるのは同じです。 ^ref-4513
> 開発チームの[[🗃️キャパシティ]]をさらに増やすことはできないかも検討材料となります。たとえば、繰り返しの作業を自動化する、[[🗃️フロー効率]]を高めて顧客に価値が届くまでの[[🗃️リードタイム]]を短縮する、などです。スケールを検討する前に、できる工夫を最大限試しましょう。 ^ref-4058
💭最初はスケールする前にできることはやっておこうという話
#### 大規模な組織に新しく[[🗃️スクラム]]を適用する場合
##### 大規模組織であっても最初は小さく始める
> すでに[[🗃️モノリス]]なシステム 注2 が稼働しているのであれば、[[🗃️コンポーネント]]に分割して小さなチームが個々に独立して運用できるようなアークテクチャを目指します。最初は[[🗃️スクラムチーム]]を1つだけ立ち上げ、そこに少数の職能横断的な人材を集めます。そして、[[🗃️スプリント]]を繰り返しながら、既存のシステムからコンポーネントを切り出します。これを繰り返しながら2つ3つとスクラムチームを立ち上げていき、それらにスケーリングスクラムのフレームワークを当てはめていきます。 ^ref-58283
#### スクラムのスケールは安易に選択すべきではない
> 規模の大きなものを大きなまま扱うのが難しいのであれば、規模の大きなものをできる限りコンパクトな要素に分割して扱っていくとよいです。 スクラムをスケーリングする際は、どうすれば単純さを可能な限り維持し続けられるか。それを考え続けながら取り組むとうまくいく可能性は高くなるでしょう。 最も機能しやすい[[🗃️スクラムチーム]]は、1つのスクラムチームが機動的に動いている状態です。 ^ref-59574
💭この前提は大事です。
### さまざまなスケーリングスクラムのやり方
#### [[🗃️Scrum@Scale]]
> [[🗃️Scrum@Scale]]では、開発現場のHowの部分を担う[[🗃️スクラムマスターサイクル]]と、Whatの部分を担う[[🗃️プロダクトオーナーサイクル]]の2つが定義されています。 ^ref-17306
> [[🗃️スクラムマスターサイクル]]は、開発チームが複数で連携するためのやり方を定義しています。
> [[🗃️プロダクトオーナーサイクル]]は、複数の開発チームが連携するために、それぞれのチームに所属する[[🗃️プロダクトオーナー]]たちの仕事のやり方を定義しています。 ^ref-15970
> [[🗃️Scrum@Scale]]は協調する[[🗃️スクラムチーム]]ごとに[[🗃️プロダクトバックログ]]を持ちます。そのため、組織全体で複数のプロダクトを扱っているような場合でも、その全体を1つのスケールされたスクラムとして動かしていくことが可能です。 ^ref-43272
### [[🗃️大規模スクラム]]の導入と組織文化
#### [[🗃️大規模スクラム]]の導入は組織的な支援が必要
> 大規模スクラムの導入を成功させるための大きなポイントとして、トップダウンなアプローチができる人を必ず巻き込むべきです。そして、組織全体の文化を変えていかなければなりません。 ^ref-60980
💭そうだよな〜、大きな組織を動かすんだから、ボトムアップでは導入が難しい気がする
#### 大規模スクラムを成功させる「動機付け」
> 「[[🗃️外発的動機|🗃️外発的動機付け]]」とは、メンバー個人の外側に由来するものを動機として[[🗃️モチベーション]]を引き上げることを言います。報酬であったり、評価や称賛であったりなど、これらはメンバーが所属する組織におけるルールづくりなどによって引き起こせます。 ^ref-19771
> 「[[🗃️内発的動機|🗃️内発的動機付け]]」は、次の3点の要素によって引き起こされます。「自律性」「熟達」「目的」です。 ^ref-62018
双方が大事