[Obsidian Advent Calendar 2023 - Adventar](https://adventar.org/calendars/8783)17日目の記事になります。 [[🗃️Obsidian]]を使って、本格的にノート管理をし始めて、6ヶ月経ちました。 6ヶ月の期間を経て[[🗃️Obsidian]]運用ルールがだいぶ定まってきたので、今回は自分の[[🗃️Obsidian]]活用方法について紹介しようと思います。 ## [[🗃️Obsidian]]との出会い 実は[[🗃️Obsidian]]を、2020年から手元のPCにインストールはしていました。ただ簡単なメモをするくらいで、うまく活用はできていませんでした。 仕事で1週間前にミーティングで話をしたことについて記憶が出てこない、なんなら昨日の記憶すら出てこないという状態が、ずっと続いており、どこかで改善しないといけないという気持ちがありました。それが今年の6月頃から特に顕著になったため、普段使っている[[🗃️Obsidian]]をもう少し活用できないかという気持ちになり、 いろんな人の[[🗃️Obsidian]]の活用法を調べていきました。すると自分は[[🗃️Obsidian]]の良いところを何も引き出せていないということに気づくことができました。 数あるサイトの中で、特に参考にさせてもらったのは、[Home - Minerva](https://minerva.mamansoft.net/Home)になります。今回のアドベントカレンダーの発起人であるtadashi-aikawaさんが公開しているサイトです。 最初こそ、他の人の[[🗃️Obsidian]]活用術や、いろんな書籍に書かれていることを見よう見まねでやっていたのですが、使っていくうちに、自分なりの活用方法が生まれていきました。 ここからは約半年間で構築した自分流の[[🗃️Obsidian]]活用方法を紹介していきます。 自分の場合は9割近くは仕事のことをメモしているので、[[🗃️Obsidian]]を使った仕事術というイメージでこの後の紹介を読んでもらえればと思います。 ## 私の[[🗃️Obsidian]]活用方法 [[🗃️Obsidian]]活用方法を時間の流れに沿って説明していきます。 ### 1日で取り組んだことを整理する これまで自分が[[🗃️Obsidian]]をうまく活用できていなかったのは、[[🗃️Daily Notes]]の使い方に原因がありました。これまでは、[[🗃️Daily Notes]]にその日の作業内容をひたすらメモをしていたのですが、それだと後日情報を見返したいときに、欲しい情報に辿り着くことができません。 現在は、[[🗃️Daily Notes]]に直接メモを書いていくのではなく、別のノートに切り出してメモをしていきます。別に切り出したノートはその日の[[🗃️Daily Notes]]に[[🗃️Internal Links]]として差し込んで関連づけるようにしています。こうすることで1日の作業した内容を見やすく整理でき、またタイトルでノートを検索できるようになるので、後から必要になったときに作成したノートを参照しやすくなります。 自分が実際に使っている[[🗃️Daily Notes]]のテンプレートは以下の画像のようなフォーマットを使っています。 ![[20231210_📕自分流 Obsidian活用方法の紹介_daily.png|500]] (余談ですが、[[🖇️📓MinervaのPrefixアイコンルール - Minerva]]を参考に自分もPrefixアイコンをつけてノートを管理しています。このルールは一目でノートの内容を判別できるという実用性ももちろんですが、ノートの見栄えもポップになるので、おすすめです。) ここからは1日の流れの中で各項目をどのように使っているのかを紹介しようと思います。 #### 1日の始まり 出勤と同時に、「Today's Goal」、「Tasks」、「ミーティング」の項目を整理します。 ##### 今日のゴールを設定する まず最初に、今日のゴールを設定します。 [[📒ロギング仕事術]]を読んで、最近取り入れたルールになります。これまではタスクだけを洗い出していました。しかし、1日のゴールを設定せずにタスクだけを洗い出してしまうと、やらなければいけないタスクで頭がいっぱいになり、とりあえず手のつけられるタスクから着手しがちになるという問題がありました。 1日のゴールを設定することで、今日何を最低限達成していたいのかを考えるようになり、本当に大切なタスクにフォーカスができるようになりました。 ##### タスクの整理 タスクの管理は、[[🗃️obsidian-tasks-calendar-wrapper]]を使っています。 [[🗃️Obsidian]]内にあるノートから[[🗃️マークダウン]]形式のチェックボックスを取得してきて、サイドバーからタスクの一覧を見ることができます。こんな感じで見えます。ノート内にチェックボックスを残すだけで、タスクとして管理できるので、手軽で気に入っています。 ![[20231210_📕自分流 Obsidian活用方法の紹介_task.png.png|300]] 自分は1日の開始時に、`Unplanned`(締め切り設定していない)タスクを眺めて、どのタスクをいつ頃に取り組むのかを設定して整理しています。 締め切り日時を設定することで、`Todo`欄にタスクが出てくるようになるので、優先度が高いものは締め切り日時を設定して`Todo`欄で確認できるようにしています。 また急ぎでないタスクはそのまま`Unplanned`に置いておきます。1~2週間取り組まれていないタスクに関してはやる必要がないタスクだと判断して強い気持ちで削除し、`Unplanned`のタスクは多くても5~6個に収まるように管理しています。 #### 仕事中 ##### 作業メモ 出勤時に記入したタスク以外にも、その日に発生したタスクはTasksにメモしていきます。 [[📒ロギング仕事術]]の[[📚2章 ロギング仕事術の進め方]]を読んでからは、作業を開始する前にタスクをメモしてから、実際の作業に取り組むことにしています。こうすることで、予定外の割り込みタスクの作業ログを記入し忘れることが減りますし、タスクを記載したときに、今やらなくてもいいタスクにの場合は後回しにするという判断もできるようになりました。 ##### ミーティングのメモ 自分は、業務の中で[[🗃️スクラム]]で開発をしているため必然的に1日1回はミーティングが発生してしまいます。ミーティングで話したことはチーム内で議事録を取るのですが、それとは別で簡素な自分用のメモを残しています。 例として紹介用のミーティングノートを作ってみたのですが、中身は大体こんな感じです 。 ![[自分流obsidian活用法20231123150258.png|500]] ミーティング系のノートは必ず📔インデックス用のノートを作ってリンクさせています。 こうしておくことで、インデックス用のノートから、過去のミーティング用のノートにすぐにアクセスできるようになります。 ミーティング用のノートには、チームで取った議事録のリンクと、ミーティング内で決まったこと、発生したタスクを書いておきます。ミーティングノート自体に情報は多くないのですが、こうやって管理することで、話したことが振り返りやすくなるのと、自分が受け持ったタスクを漏れなく管理できます。 また、ミーティングノートのタイトルにはミーティング開催日を`YYYYMMDD`のフォーマットで入れています。これは、[[🗃️Obsidian Templater]]を使ってノートを作るスクリプト([[⚡Create Note]])を用意しているので、そこで自動でタイトルに日付が入るようにしています。これも、ミーティングの開催日がいつなのか一覧で見やすくなるので良いルールだと思っています。 ##### 作業以外のメモ 作業以外のメモ(例えば、ふと思いついたアイディアや、仕事をしていて抱いた感情)は、「Random Thoughts」という項目に箇条書きしていきます。この項目にメモを書いていて、実はちゃんと記録しておきたい情報なのかもと思ったら、迷わず別のノートに切り出します。 自分の気持ちや、主観的な感想は情報の価値としては低いですが、あの日何をしていたんだろうと振り返った時に、懐かしい気持ちになるので、こういうスペースも大切かなと個人的に思っています。 #### 1日の終わり 「Today's Review」をできるだけ書くようにしています。ここは1日の作業の要約をする場になります。「Today's Goal」で設定したゴールが達成できたかどうか、明日にやり残したこと、今日起きたメイントピックを書いていきます。1日の振り返りをするタイミングを作ることで、今日何をやったのか改めて思い出す機会にもなります。この項目を埋めるタイミングで、メモし忘れていたことを思い出すことに繋がり、メモし忘れたことがない状態を作り出すということにも一役を買っています。 ### 1週間の振り返りをする 1日のメモを取って満足することはありません。自分は週の終わりに、30分だけ1週間の振り返りをする時間を取っています。 これは[[🗃️Obsidian]]で情報を整理することが楽しくて、副次的に生まれた習慣でもあります。 1日が終わった後の振り返りは、どうしても疲れてしまって、うまく言語化できなかったり、メモ忘れが発生したりします。 なので、1週間でやったことを振り返って、過去に作成したメモを改めてアップデートするための時間を設けています。 週の振り返りは[[🗃️Weekly Notes]]を作成して管理しています。([[🗃️Plugins(Obsidian)|プラグイン(Obsidian)]]は[[🗃️obsidian-periodic-notes]]を使っています。) 週の振り返りの流れとしては、以下のように進めています。 - [[🗃️Weekly Notes]]に[[⚡Weekly Retrospective]]スクリプトを使って、1週間で作成もしくは更新したノートを一覧として出力 - 1週間のトピックを箇条書きで整理 - 進行中の開発アイテムや、チームや自分の現在の関心ごとを整理 - 簡単なKPTで振り返りをする - 次の1週間のゴールを設定 週の振り返りをすることで、以下のことをまとめて取り組むことができるので、自分にとって大切な時間になっています。 - 以前作成したメモのアップデート - 1週間の内省 - 今自分が取り組むべきことの整理 現在は、週単位の振り返りしかできていないのですが、来年からは年単位、月単位で自分の目標やタスクを管理して、もう少し広い期間で振り返りや、目標を管理していきたいと思っています。 このあたりは、また別の記事にしたいと思っています。 ## 終わりに ここまで自分の[[🗃️Obsidian]]活用方法を紹介してきました。 自分の[[🗃️Obsidian]]のお気に入りポイントは、以下になります。 - [[🗃️Internal Links]]を使ってノート同士に関連を持たせて管理できること - [[🗃️Plugins(Obsidian)|プラグイン(Obsidian)]]や[[🗃️Obsidian Templater]]を使って、自分好みにカスタマイズすることができること この2点によって、試行錯誤をして楽しみながらメモを取っていくことができているのかなと思います。 こうした[[🗃️Obsidian]]の楽しさに気づけたのは、[[🗃️Obsidian]]の使い方や効果的なメモの取り方の 情報を公開してくださっている方々のおかげだと思っています。 今回の記事が、誰かのよりよい[[🗃️Obsidian]]ライフの手助けになっていれば幸いです。